jsPsych を用いた心理学実験は,jsPsych(を含む JavaScript)が埋め込まれたWeb ページです。 Google 検索で入力された文字に応じて候補が表示されるように,jsPsych が埋め込まれた Web ページでは時間経過やキー入力に応じて表示内容が更新されることで心理学実験が実現されます。
Web ページなので Chrome や Firefox,Safari といったウェブブラウザで表示されます。 ネット上に公開して URL を共有すれば,世界中の誰でもその人の PC から参加可能になります。 これが,jsPsych を用いてオンライン実験が実施できる仕組みです。 とはいえ,誰にも URL を共有せず実験室でだけ利用すれば,実験室実験も可能です。
jsPsych を用いて心理実験を作成する際には,スクリプトを書く必要があります。 プログラミングに慣れていない人にとってはハードルが高いかと思いますが,その分自由度は高いです。 一方で,lab.js はマウスでポチポチ作成することができます(「lab.js とは」を参照してください)。 手軽で始めやすいですが,マウス操作だけで作成できる範囲だと,自由度は jsPsych に劣るでしょう(部分的にスクリプトを書くことも可能)。
西山は個人的に jsPsych(というかスクリプトを書くこと)を推しています。理由は 3 つで
ある程度の習熟が必要と思われますが,このご時世にプログラムが書けて得することはあっても損することはないはずです。
本チュートリアルおよび使用するスクリプトは本ページの左下のmain
と書かれたボタンを押してクリックして表示されるDownload
というボタンから入手できます。
フォルダを解凍(展開)しておいてください(Windows での zip ファイルの展開方法[ページ後半])。
執筆者: 西山慧
de Leeuw, J.R. (2015). jsPsych: A JavaScript library for creating behavioral experiments in a Web browser. Behavior Research Methods, 47(1), 1-12. doi:10.3758/s13428-014-0458-y ↩